心と体のつながりは、ボディワークに携わっていると必ず耳にするし、感じるものです。
気持ちがダウンしている時でも体を動かしてみると元気になったり、体調不良になると気持ちが萎えてしまったりすることはみなさんも経験していると思います。
ですが頭では充分理解しているつもりでも、何らかの痛みや症状、あるいは病気や怪我の原因が心のストレスとすぐに結びつく人はなかなかいないのではないでしょうか?
ここで私がトレーナーとしてフリーになった頃の話です。
これからトレーナー一本でやっていけるのか不安だった私は、とにかく働きまくっていました。多少の無理はきくので、疲れていても気持ちで乗り切っているところはあったと思います。いま思うと完全に自分の体力を超えた仕事量で、変な責任感や余裕のなさが、休んだり量を減らすという選択肢を完全に排除していたんですね。
ちょこちょこ送られてくる体の危険信号にも気づいていたのに、自分にとって大事な仕事だけを選択する事がなかなか出来なくて・・・そんな時、とうとう前十字靭帯断裂という怪我をして、大手術が必要になってしまったんです。
体を動かす職業の私にとっては、数ヶ月のブランクはとても大きなショックでした。そのためか、逆流性食道炎になったり婦人病の症状が悪化したり、追い討ちをかけるように体の状態は最悪に、、、急遽レッスンをお休みにしたり代わりの先生にお願いしたりと、一番迷惑をかける結果となってしまいました。
今ではこの事が自分の生き方やトレーナーとしてステップアップするきっかけにもなり、大事な経験だったと思えるようになりました。でも、本当ならそうなる前に、休息を取り仕事の許容量を分かっておく事が自分のためでもあり周りのためでもありますよね。
そういった経験をして改めてセッションをさせてもらうと、自分の心や体の状態を無視せざるを得ない状況にいる方があまりにも多いことに気づきます。
みなさんに、もっと自分を大事にしてもらうために。
自分の体からのメッセージを受け取り、リラックスする機会をつくって欲しい。
皆が元気で楽しい毎日を送って欲しい。
という気持ちがトレーナーとして仕事をする私のモチベーションとなっています。